生地刺繍デザイン

歴史

ヒストリー今、幅広い年齢層に親しまれているスカジャンは、いつ頃登場したものなのでしょう?

洋服が日本に伝わってからの年月に比べれば、スカジャンの歴史は、まだごく浅いものになります。ここでは人気のファッションアイテム、スカジャンの歴史について見ていきましょう!


いつ誕生したの?

スカジャン誕生の歴史は、1945年の日本から始まります。

スカジャンが誕生するずっと前から、アメリカやヨーロッパなどでは洋服というものが存在していました。日本では、着物などの和服が一般的でした。そんな中、スカジャンは日本で誕生しました!スカジャンはジャンパーの一種なので、西洋のものと思っていた人もいるかもしれませんね。

横須賀発祥とされていますが、もともとは銀座から始まったといってもいいでしょう。1945当時、銀座にはたくさんの露店が並び、アメリカの兵隊で混み合っていました。せっかくこれだけ大勢いるのだから、彼らに何か売れるものはないだろうか…露店店主のこんな考えが、スカジャン誕生のきっかけだったと言います。

日本人の生きていくための知恵が、人気アイテムを生み出したといっても過言ではありません。

スカジャンはこうして作られた!

物が豊富になかった時代なので、はじめは自分たちの家にあるものでお金になりそうなものを売っていました。色々なものを売っていく中で、特に人気だったのが着物やひな人形でした。

ベースボールジャケットあるとき、アメリカ兵の着ているベースボールジャケットに目が留まりました!すると、そのジャケットにアメリカ人が好きそうなオリエンタル(東洋的な)柄を刺繍したらどうだろうというアイディアが…!

彼らに人気だった着物の生地の絹は無理でしたが、簡単に入手することができたレーヨンを使って、さっそくベースボールジャケットを真似て作りました。

お土産として好評を博したスカジャン

そして、売り出してみると評判は上々!多くのアメリカ人たちが、日本のお土産として、このスカジャンを買い求めました。お土産品としての人気が高かったことから、アメリカ人たちは「スーベニアジャケット」とか「スーベニールジャケット」と呼んでいました。

今でこそ様々な種類の柄がありますが、当時は特に「富士山」や「日本地図」など日本特有のものに人気が集まっていました。こうして、銀座の露店で誕生したこのジャンパーが、今度は基地内の売店の買い付け担当者の目に留まることになります。

日本での歴史

アメリカ人向けに考えたスカジャン。果たして、日本人には受け入れられたのでしょうか?

名前の由来

しだいに日本各地の基地で、ジャンパーの人気は広まっていきました。

ところで「スーベニアジャケット」と呼ばれていたものが、いつから「スカジャン」になったのでしょう?呼び名が変わったのは、1960年代頃だと考えられています。スカジャンの誕生には、もう一つの説があって、呼び名はその説に由来しているとも言われています。

横須賀米軍基地の兵士たちが記念として、ショップに頼んで作ってもらったという説で、そこから「横須賀ジャンパー」となり、略して「スカジャン」と呼ばれるようになったというものです。このほか、そのジャンパーにはよく天に昇る龍の刺繍が施されていたことから「スカイドラゴンジャンパー」を略したものでは?という説もあります。

かっこよさで人気に!

「スカジャン」と呼ばれるようになった頃、日本の経済も上向きになっていきました。それがきっかけとなり、若い人たちを中心に、アメリカ人のファッションを真似する日本人が増え始めたのです。
その頃、横須賀とその周辺で販売されていたスカジャン欲しさに、たくさんの若者が詰めかけたといいます。外国人向けということもあり、日本発祥のものとはいえ、それまで一般庶民には浸透していませんでした。日本人もアメリカ人のファッションセンスの良さに、少しでも近づこうとしていたんでしょうね。